ゴロニャンのデザイナーにインタビューしました

ゴロニャンぬいぐるみのデザインを担当された在処(ありか)さんにデザインのポイントを伺いました。

<在処さんのぬいぐるみとの付き合いは長いのですか?>

私は小さいときからいわゆる「ぬいぐるみ依存症」です。大人になった今でもぬいぐるみ無しには落ち着いた生活ができません。ベッド周りには5匹以上のぬいぐるみが住んでいます。その中の長老のぬいぐるみは30年以上私を支えてくれている猫のぬいぐるみで、ゴロニャンの先代に当たります。

<ぬいぐるみに求められる基本ポイントは何ですか>

難しい質問ですね。ぬいぐるみの使用目的で異なると思いますが、心を癒してくれるぬいぐるみに必要なポイントは次の2点です。一つは、ぬいぐるみは時間とともに変化し、パーソナライズされていくある種の生き物です。そのためにカスタマイズが可能であるべきと思っています。二つ目は、ぬいぐるみは明るい所よりも、暗い所で活躍できる存在であるべきです。暗い所と言うより人間の想像力の中に生きる仮想の存在の表現物になるのかもしれません。

<ゴロニャンの具体的なデザインポイントを教えて下さい:その1>

ゴロニャンの体型は身長30cmで、2.5頭身・寸胴・短足としました。これはゴロニャンにロボット機構を埋め込むための必須条件でもあります。この大きさは生まれたての赤ちゃんの大きさであり、また子猫の大きさでもあります。抱っこして可愛がるぬいぐるみの標準サイズだと思っています。この大きさに合う服装などがショップで販売されているのもうれしいです。

<ゴロニャンぬいぐるみの具体的なデザインポイント:その2>

ゴロニャンの顔は平板で、広いオデコとつぶらの瞳を特長としたデザインです。横幅13㎝、縦幅12㎝と大きな顔ですが、人間に添い寝するとちょうど良いバランスの大きさとなっていることが分かります。

<ゴロニャンぬいぐるみの具体的なデザインポイント:その3>

ゴロニャンの肌の色は薄い灰色としました。猫では珍しい色ですが、色で存在を主張することを避けるためにあえてこの色を選びました。将来的には別の色のゴロニャンも欲しいなと思っています。

<ゴロニャンぬいぐるみの具体的なデザインポイント:その4>

ゴロニャンの背中には縦12㎝、横5㎝の大きな開口部がありマジックテープで開閉可能となっています。ゴロニャンにロボット機構を埋め込むためのものですが、綿を増減してゴロニャンを太らせたり/痩せさせたりすることもできます。また、自分の大事なものをゴロニャンの胴体の中にしまっておくことも自在です。

<最後に皆さんに何かメッセージはありますか> ぬいぐるみは単なる飾りものではなく、心の隙間を埋めてくれる大事なものだと思っています。本を読んだときに行間から想像を広げるように、またレゴを組み立てることで自分の世界を幻想するのと同じように、ぬいぐるみを通して自分を癒し、思考の世界を広げることも可能です。ゴロニャンをよろしく!

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